症状は似ていても、下肢静脈瘤の状態はそれぞれ異なります。
下肢静脈瘤に特化した治療

長期間の過度な運動によって引き起こされる下肢静脈瘤
活動性下肢静脈瘤

活動性下肢静脈瘤は、足に長時間過度の負担をかける運動によって静脈の弁が損傷することで発生する下肢静脈瘤です。

下肢静脈瘤は、血液の逆流を防ぐ弁が損傷し、血液が逆流することで足に痛みが生じます。
弁の損傷は様々な原因で起こりますが、活動性下肢静脈瘤の場合、足に急激かつ過度の負担がかかり、弁の機能が損なわれることで発症します。
正常な血流は、弁が逆流を防ぎ、ふくらはぎの筋肉の収縮と弛緩によって心臓に血液を送り出しています。
活動性下肢静脈瘤は、ふくらはぎの筋肉が正常に機能せず、足に過度の負担がかかり弁が損傷することで発症します。
すなわち、ふくらはぎの筋肉の機能低下によって弁に負担がかかると、弁機能の低下につながります。

CAUSE OF DISEASE

発病の原因

活動性下肢静脈瘤の原因は、ジョギングやハイキング、サッカーなど、足に過度の負担をかける運動

静脈の特性上、足にある血液を上方へと送り出すには、ふくらはぎの筋肉の収縮と弛緩が必要です。
ふくらはぎの筋肉が収縮と弛緩を繰り返すことで足の血液が心臓へと送り返され、このようなポンプ作用が円滑に行われることで正常に血液循環が行われます。
しかし、長時間過度な運動を行うと、血流量が増加し、血管が耐えられる量を超えると弁の機能に異常が起き、下肢静脈瘤が生じやすくなります。
特に、静脈弁に異常のある下肢静脈瘤の患者様の場合、スクワットやウェイトトレーニングなど足の筋力を必要とする運動は、下肢静脈瘤を悪化させる可能性があります。

  • 静脈への長時間の外圧

  • 長時間の圧力により静脈内の弁機能が低下

  • 活動性下肢静脈瘤が発生

SYMPTOM

症状

ズキズキする痛みやこむら返りなどの症状が続き、次第にその頻度が増加します。
症状が現れると、激しい運動をしないときでも足が疲れやすくなります。

QUESTION

活動性下肢静脈瘤に関する誤解と真実

01

激しい運動をしないと、下肢静脈瘤は発症しない?

NO !

現代社会では、職場や地下鉄、バス、レストランなど、日常生活のほとんどを座って過ごしていることが多く、これは下半身の筋肉量の減少につながります。

血液循環機能と下半身の筋肉量が落ちている状態で運動することが多いため、激しい運動をしなくても活動性下肢静脈瘤を発症する可能性が高くなります。
特に女性の場合、無理なダイエット後の急激な運動は下肢静脈瘤につながる可能性があります。

02

激しい運動後の痛みは、すべて筋肉痛?

NO !

多くの人は、激しい運動後の足の痛みを単なる筋肉痛と勘違いし、放置しがちです。
筋肉痛と活動性下肢静脈瘤は、足の痛みやむくみなど症状が似ているため、よく混同されがちです。

しかし、足がよくむくんだり、痛みやしびれ、ほてりなどの症状が続く場合は、活動性下肢静脈瘤の疑いがあります。

03

下肢静脈瘤の治療後、運動は絶対禁止?

NO !

活動性下肢静脈瘤を発症した場合、運動を大幅に制限するのが一般的です。
しかし、下肢静脈瘤の再発を防ぐために運動を控えると、かえって再発につながる可能性があります。

運動を大幅に制限してふくらはぎの筋肉が弱まると、ポンプ作用が円滑に行われず足に血液が溜まり、下肢静脈瘤が発症します。
そのため、活動性下肢静脈瘤の治療後は、運動を大幅に制限するより適度な運動を行ったほうが再発のリスクを軽減できます。

CAUTION

活動性下肢静脈瘤に関する注意点

活動性下肢静脈瘤の治療には、治療の基本を理解する必要があります。

当院では、筋肉痛と下肢静脈瘤を明確に区別するために、徹底した精密検査を行います。
一般的な下肢静脈瘤検査では、主に小伏在静脈や大伏在静脈といった太い血管を検査します。
しかし、活動性下肢静脈瘤は太い血管だけでなく、より細い枝分かれした細静脈にも発生することがあります。
細静脈に発症した下肢静脈瘤を発見できずに筋肉痛と診断された場合、下肢静脈瘤の最適な治療時期を逃し、治療の選択肢が限られてしまうことがあります。
延世ソン血管外科クリニックでは、痛みの根本原因を特定するために、細静脈まで検査を行っています。

EFFECT

活動性下肢静脈瘤の治療効果

血管を丁寧に検査して痛みの根本原因をきちんと特定し、その上で治療を行うことでスムーズな血液循環を促進します。
治療後、まず足のむくみやしびれ、ほてりなどの症状が緩和しているのを実感していただけます。
次に、足の疲労感や痛みが軽減されるので、軽い運動もできるようになります。
この軽い運動がふくらはぎの筋肉を強化する環境を作り、活動性下肢静脈瘤の再発予防につながります。

TREATMENT

下肢静脈瘤の段階別治療方法

分類 初期 中期 後期
特徴 薄紫色のクモの巣状静脈、1mm未満の目立つ細静脈、皮膚色の変化 血管が浮きではじめる 1mm以上血管が膨らんで浮き出る、屈曲し曲がりくねる、色素沈着、血栓が形成
症状 だるい、疲れやすい、むくむ 午後になると悪化する足のしびれ、むくみ、睡眠中のこむら返り、冷え、足裏のほてり かゆみや足のむずむず感、多様で複雑な症状、既存症状の悪化、皮膚潰瘍
治療方法 薬物療法、ストッキングを用いた硬化注射療法 水平血管内塞栓術(ベナシールを使用したグルー治療)、ウォータートンネルレーザー、マイルド高周波、クラリベイン 水平血管内塞栓術(ベナシールを使用したグルー治療)、ウォータートンネルレーザー、マイルド高周波、クラリベイン

* 症状は、病気の進行度に応じて初期段階から後期段階までの症状が混合して多様に現れます。

薬物療法/注射療法
薬物療法
下肢静脈瘤が初期の場合に実施される治療法です。下肢静脈瘤の進行を防いだり、症状を緩和するために使用されます。
硬化療法
注射器を使って血管に硬化剤を注入し、患部の血管を閉塞させる治療法です。治療は簡単で、症状が軽い患者様に適しています。
施術/手術
水平血管内塞栓術
(ベナシールを使用したグルー治療)
ベナシール(VenaSeal)を使用したグルー治療は、血管に医療用接着剤を注入することで下肢静脈瘤の症状を改善する治療法です。
起始部が逆流している場合、大伏在静脈と深部静脈が合流する場所での2つの血管の角度が0度に近いほど、水平にしっかりと閉塞し、再発を防ぎます。
ウォータートンネルレーザー
レーザーで発生する高エネルギーの熱(500~1000℃)を利用して血管を閉塞します。拡散レーザーで安全性を確保し、かつウォータートンネルで血管が覆われるため、周囲組織への熱損傷を最小限に抑えます。新しい1940nmレーザーは、従来のレーザーよりも少ない熱エネルギーで高い閉塞率を実現し、より安全な治療を可能にします。
クラリベイン
この治療法は、回転ブレード付きカテーテルで血管の内壁を物理的に刺激し、その後硬化剤を注入します。熱損傷や副作用はありません。
マイルド高周波
高周波カテーテルの先端から発生する100~120℃の熱エネルギーを利用して逆流する静脈を閉塞します。レーザー治療と同様に、ウォータートンネルレーザー技術を適用し、安全性を最大限に高めています。
ストリッピング手術
局所麻酔または全身麻酔下で皮膚を切開して逆流する血管を引き抜く従来の外科手術です。レーザーが併用される場合もあります。
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